こんにちはKジローです。
生きていると「人より勝っていたい」「負けたくない」など思うことがありますよね?
そう考えてしまうのは人間の性質上、仕方のないことだと思います。
しかし、もしそれが人を攻撃したり、汚い手を使ってでも人を上回ろうとするなど、方向性を間違えるとどうでしょう?
果たしてそれは「胸を張れる生き方」なのでしょうか?
今回は桜井章一さんの【勝とうとするな!負けの99%は自滅である】という本を読んで記事にしました。
「勝ちたい」と「負けない」は結果的には同じ意味合いでも本質は全く異なる。
僕自身、この本を読んだことで人生が好転するきっかけになりました。
是非、書店に立ち寄り手に取って欲しいと思います。
誰もが「負けない人」になれる
生きていれば多少なりとも勝敗がつく場面がありますよね。
自分は元々、勝気な性格だったので、勝つか負けるかでいえば人一倍「勝ちたい」と思うし、仕事でも何か言われれば「絶対に言い返して自分が優位に立っていないと気が済まない」タイプでした。
それは、うまくいっている時は良いですが、うまくいかない時は常に劣等感と満たされない心でいっぱいでした。
簡単にいうとメンタルが脆く、安定感がない日々を過ごしていました。
そんな中、「勝つ」と「負けない」は同じ結果であっても本質は違うという桜井章一さんの言葉に大変興味を持ち本を読みました。
そこからメンタル面が安定した生き方ができるようになりました。
では「負けない人」とはどんな人なのでしょうか?
「負けない」と「勝つ」は全く違う
「負けない」と「勝つ」は結果的に同じことを意味していても、本質においては全くの別物であり、「強さ」という点に関しては最終的に「負けない」の方が、「勝つ」よりも勝っていると言われています。
理由は、以下のように述べられています。
【勝ちたいという気持ち】
…欲望と同じで限度がない為、汚いことや、ずるい事に目をつむってしまう。
そして、敗者の存在には目もくれず相手を叩きのめすようなやり方をしてしまう。
満足感もないので、心から幸せを感じることもなく、そこから脆さが生じる。
【負けないという気持ち】
…負けなければいいので、限度をわきまえており相手をとことん追い込む必要がない。
自分に必要なものが得られればそれで充分という終わらせ方ができ、満足感と納得感がある。
「負けない」という考え方の方が圧倒的に「強さ」を感じ、納得して戦いを終えられる感覚になりますね。
この本を読んで実践するうちに、負けなければそれでいいと考えられるようになり、余裕ができたことで物事の許容度が広がったと同時に、人よりも上回りたいというマウント精神がなくなり自分自身の弱さを認め、改善していくという考え方に変化しました。
勝ちたいと負けないという考え方は大きな差があることを身をもって感じました。
勝っているように見えて負けている人
世間的には成功しているように見えても、「本当にそれって勝利してるの?」と思ってしまう人っていますよね?
例えばビジネスが成功して、巨大な富を得ていても内容が、人を欺いたり、卑怯な手を使っているとどうでしょう?
それって一時的な勝利で、長くは続かないんじゃないの?
と僕は思いました。
桜井章一さんは、卑怯な手を使って収めた勝利はとても脆く、長くは続かないと言っています。
社会で成功したい、勝ちたいという欲のまま突っ走っていく事は途中までうまくいっても、必ず落とし穴にハマるものであるとも述べられています。
やはり勝ち方の美学は必要であると思いますし、胸を張れる生き方をしたいと自分は感じました。
負けない人は自分に勝っている
己に勝つことが大事であると良く言われますが、桜井章一さんは「勝たなければならないのは相手ではなく己である。己に勝てなければ相手に負けるし、己に勝てば相手にも負ける」と述べられています。
先ほど、この本を読んでから自分自身の弱さを認め、改善していくという方向に考え方が変化したと言いましたが、まさしくこれが自分に勝つ。
ということだと自分は捉えました。
自分に負けないということは、自分に対してごまかしのない姿勢であると桜井章一さんも述べられています。
この視点を持っていれば、言い訳をしたり、人を攻め立てたりという考えには到底行きつきません。
なぜなら、人に勝った負けたという視点ではなく、「今の戦い方はどうだっただろうか」「このポイントは自分の甘さがあったけど、運よく勝てた。だから次はこういう風に改善しよう」
など、結果ではなく「内容に目を向ける」ことが主になるからです。
この本を読んでから仕事で結果が出た時でも、
「仕事のやり方はどうであったか」「良い内容で結果に結びついているか」など内容に目を向けられるようになり、満足感が大幅に増しました。
結果は大事ですが、そこに至るまでの過程に対し、自分自身の納得できる形であったかをしっかり考え、反省点があれば生かす。
という考え方を最近はするようになり、仕事以外の生き方においても応用できる考え方であると感じています。
余計なものを捨てれば負けない
負けないための努力をするには勝つの反対である「得ようとするのではなく、捨てる」という感覚が必要であると桜井章一さんは述べられています。
それはどういうことかというと、「テクニックや知識に頼った勝負の仕方は相手に上回られたときには負けてしまう為、脆い」ということ。
だからまずは、それに頼っている自分を捨てなさいと…
僕はこちらの本を読むまでは知識やテクニックを磨いて人を上回る事ばかりを考えていました。
しかし、桜井章一さんは「ある程度の知識やテクニックは必要。問題なのは余計な知識やテクニックを身に付け、それに依存してしまうこと」であると述べられています。
これは知識やテクニックに神経を注ぎすぎて、肝心の自分を強くすることが疎かになってしまうことを懸念しています。
「まずは素の自分を大切にし、本当に必要と感じたものをフラットに選ぶ。」
「素の自分を支えるのは感覚であり、テクニックや思考で射貫けないものが「感じる力」を使えば射貫くことができる。」
これについては遠い昔に忘れた感覚だなと感じました。
そして最近になってよく感じていた違和感でもありました。
「知識やテクニックははるかに上達しているのに判断ができない。結果もついてこない」
恐らく、本来の自分自身の素の感じる力に蓋をし、知識やテクニックを優先していたのでしょう。
最近は順番を変えて、自分の感覚⇒知識、テクニック
という思考を意識しています。
これがなかなか難しく、10年ほどの習慣が染みついてなかなか離れません。
しかし、意識することで以前のように力が入る事が減ってきています。
実践する上で、これが本来の自分なんだなと感じることが増えてきましたし、感覚+負けないための必要な知識、テクニックを取り入れるという流れの方が非常にスムーズに力感なく正しいと思えるものを選択できていると感じます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は桜井章一さんの【勝とうとするな!負けの99%は自滅である】という本の第1章の書評をしました。
同じ物事でも捉え方が変われば全く違った意味合いになることがご理解頂けたかと思います。
桜井章一さんのように芯を持ったかっこいい生き方が出来るように日々、自己研鑽していきましょう。