楽天イーグルスの林優樹投手は、近江高校時代から「頭脳派左腕」と呼ばれ、全国の野球ファンやスカウトから注目を集めてきました。

特にチェンジアップを武器に数々の強打者を抑え込み、プロ入り後はスライダーやストレートの精度を高めながら多彩な投球術を披露しています。
本記事では、林優樹投手の「決め球」に焦点を当て、高校時代とプロでの変化を比較しながら、投手が参考にできる練習法やおすすめアイテムを紹介します。
球速に自信がなくても、林投手のように「投球術」で勝負できるヒントが得られると思います。
楽天イーグルス林優樹のプロフィール
林優樹(はやし・ゆうき)は、滋賀県の名門・近江高校出身の左腕投手。
- 出身:滋賀県
- 身長:173cm
- 投打:左投げ左打ち
- 最速:151km/h(社会人時代に記録)
林優樹投手の特徴は、豪速球タイプではなく、多彩な変化球と制球力を武器にする技巧派投手である点です。
スリークォーターの腕の振りから繰り出されるストレートと変化球のコンビネーションで打者を翻弄します。
楽天イーグルス林優樹の高校時代の決め球はチェンジアップ
近江高校時代、林優樹投手の「代名詞」とも言える球がチェンジアップでした。
当時の球速は130km台で制球力とブレーキの利いたチェンジアップのコンビネーションで凡打の山を築いていました。
- プロ野球OBや解説者からも「宝刀」「打者がタイミングを外される魔球」と評された。
- ダルビッシュ有がSNSで絶賛するほどの完成度を誇っていた。
- 特に強打者相手に三振を奪う場面では、チェンジアップが最大の武器だった。
高校時代の林投手は「チェンジアップ=決め球」という認識で間違いないと思います。
しかし、ドラフト6位で楽天イーグルスに入団し、初登板の投球内容を見ると変化が見られました。
楽天イーグルス林優樹のプロ入り後の変化
近江高校時代から明らかに変化した点としてストレートの進化、決め球の変化が挙げられます。
【ストレート】最速151km/hと伸び
高校卒業後はフィジカル強化やフォーム改善も進み、ストレートの球速は最速151km/hを記録。
- 平均球速は140km/h台中盤ですが、打者の手元で伸びるような軌道が特徴。
- ストレートで追い込み、スライダーで仕留めるという組み合わせが多い。
トレーニングの一つとしておすすめなのが大谷翔平選手も取り入れているプライオボール。
重いボールを投げるためには全身を使う必要があり、上半身と下半身の捻転差を意識して全身を使って投げることで、投球フォームが改善され球速向上が期待できます。
投球動作習得と同時にフィジカル強化も図れるため特におすすめしたいトレーニング方法です。
【スライダー】空振りを奪う球種
最新のデータ分析でも、スライダーの空振り率が高く、三振を奪う場面で多用されていることが分かります。
- 左打者には外に逃げる軌道で空振りを誘う。
- 右打者には膝元へ食い込ませ、見逃しや空振りを狙う。
そのため、プロでの「決め球」と言えば、スライダーが主軸となっていると考えられます。
楽天イーグルス林優樹の投球術3つのポイント
球速は150km台に到達したとはいえ、プロの世界では驚くほどの速度ではありません。
そこで林優樹投手から学ぶ投球術の3つのポイントを紹介します。
制球力の高さを活かす配球
林投手は四球が少なく、低めに集める投球術が光ります。
コントロールを意識することで、球速に頼らず勝負できるのが強みです。
高校時代から制球力が高く、より高速化したストレートや変化球を更に生かせるようレベルアップしています。
球速より「キレ」で勝負する方法
平均球速が突出していなくても、回転数の高いストレートや、角度あるスライダーを磨くことで、打者にとっては「速く見える球」になります。

特にスリークォーターの左投手は角度が出る為、武器にしている投手も多く見られます。例で挙げれば杉内俊哉・今永昇太・宮城大弥など。
左投スリークォーターの角度あるストレート、スライダーの大きい変化、チェンジアップがシンカー気味に沈むなど打者の目線を絞らせない投球が武器になっていると考えられます。
投球フォームとリズムの工夫
林投手はフォームを大きく変えず、腕の振りを一定に保つことで打者に球種を読ませません。
特にチェンジアップとストレートのフォームが同じなのが武器です。
今はスライダーが変化球の主軸になっていますが、元々一級品のチェンジアップを持っています。

チェンジアップはストレートと同じ軌道から力が加わらない分、途中から急激に減速し沈んでいく球であり、個人的に変化球の中で一番習得する価値のある球だと思っています。
楽天イーグルス林優樹のようになる練習法とおすすめアイテム
林優樹投手のように好投手になりたいなら、まずはストレート磨くことが大切です。
なぜかというとストレートの球速や質が上がるとスライダーやチェンジアップも威力が増すからです。
ストレートがレベルアップすることで
- バッターが球種を見極める時間を奪う
- 腕の振りが速くなり変化のキレが増す
- 軌道の変化に打者の目が追い付かなくなる
などが挙げられます。
なのでストレートの球速アップや球質の向上をメインにまずはフィジカル強化・フォーム改善を行いストレートを磨いて行きましょう。
良いストレートがあってこそ変化球が最大限に生きる。

野茂英雄・佐々木浩二・上原浩二の3人はストレートとフォークだけでメジャーの選手を抑えましたからね。共通点はノビのある質の高いストレートを投げていた事。
メディシンボールは僕の経験上でもストレートのレベルアップに繋がりやすい練習です。
プロでも多くの選手が取り入れており投手なら必ず取り入れて欲しい種目です。
まとめ
投手にとって大切なのは「速さ」だけでなく、配球や球種ごとの質と精度、そしてフォームの安定です。
林優樹の投球術を取り入れることで、自分のスタイルを磨き、より打者を抑えられる投手へと成長できるでしょう。