2025年夏の甲子園。
初戦から全国の野球ファンを驚かせたのが、沖縄尚学の2年生左腕・末吉良丞(すえよし・りょうすけ)です。
秋田の強豪・金足農業を相手に、9回157球・14奪三振・完封勝利という圧巻の投球を披露。

打者はバットにすらまともに当てられず、まさに“打てない投手”として一躍注目を集めました。
テレビで見ましたが、バッターが相当差し込まれていました。
今回はその秘密を解説して行きます。
沖縄尚学の末吉良丞プロフィール
まずはこちらのプロフィールをご覧ください。
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | 末吉 良丞(すえよし・りょうすけ) |
学年 | 高校2年生(2025年現在) |
出身 | 沖縄県浦添市 |
身長・体重 | 約175cm・89kg |
投打 | 左投左打 |
最速 | 150km/h(1年秋) |
球種 | ストレート/スライダー/カーブ/チェンジアップ |
高校生離れした大きい体つきが目立ちます。
体重は89kgとの事ですが、下半身が発達しており全体的に筋肉質な印象を受けました。
沖縄尚学の末吉良丞はなぜ打てないのか?
ここからは沖縄尚学の末吉良丞はなぜ打てないのか?について解説して行きます。
イメージを掴みやすいためこちらの動画をご覧ください▼
太もも71cmの馬力と150km/hの直球
末吉の最大の武器は、球速だけでは語れない馬力あるストレート。
2025年時点で既に150km/hを記録。
下半身の強さは圧倒的で、特に太ももは71cmとプロ級 。
甲子園1回戦では試合終盤でも140km台後半を連発。
スピードガンの数字以上に“体感速度が速い”と打者は口を揃えます。
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驚異の奪三振能力とスライダーの切れ
球種 | 平均球速 | 空振り率(推定) |
---|---|---|
ストレート | 140〜145km/h | 30%超 |
スライダー | 約125km/h | 45%以上 |
チェンジアップ | 約115km/h | 40%前後 |
2025年甲子園・1回戦では14奪三振、沖縄大会でも20イニング連続無失点・奪三振31という驚異的な成績。
特にスライダーの切れ味は秀逸で、左打者だけでなく右打者からも空振りを量産しています。
映像を見てもとにかくタイミングが合っていませんね。
現在東洋大学で活躍中の大社高校出身・馬庭優太投手を思い出します。
投球術とコースの出し入れが高校生離れ
末吉は、2年生ながらゾーンの使い方・緩急の配分がプロレベル。
特に右打者のインローを突くクロスファイヤーと、外スライダーのコンビネーションは“見逃すか振るしかない”魔球コンボ。
- 被打率(右打者):0.130(県大会+甲子園)
- 三振奪取の決め球:スライダー→外低め or チェンジアップ→真ん中低め
このチェンジアップの真ん中低めは有効で、最初は真ん中に向かってくるのでバッターは甘い球と認識⇒振った時には減速しながら沈んでいる⇒低めに収まる。
この最初に甘い球に見せるのがポイントです。
チームとしての守備力と配球戦略も強力
沖縄尚学は毎年、「投手力と守備力を最大限に活かすチーム作り」で知られています。
末吉の“打たせて取る球”を確実にアウトに変える守備陣の安定感も素晴らしい。
安定した守備陣だからこそ打たせる球と空振りを取りに行く球を分けられるんですね。
- ゴロ率:65%以上(大会データより)
- ダブルプレー成功率:80%超(沖縄大会)
- 被長打率:0.050未満
沖縄尚学の末吉良丞に打者の声
実際に対戦した金足農業の選手は、
「ストレートが速いだけでなく、変化球との緩急で何もできなかった」
「2年生とは思えない完成度」
と証言。
末吉は打者の読みを外す配球を徹底しており、1試合を通して“攻略された球”がほぼ皆無です。
これは投手だけでなく、キャッチャーの資質の高さも感じずにはいられません。
レベルの高いバッテリーですね。
まとめ|末吉良丞はなぜ打てない?
末吉良丞はこの4点で打者を封じ込め、「2年生最恐投手」として全国に名を轟かせました。
- 150km/hの直球と太ももモンスター
- 14奪三振を記録する三振力
- 変化球の精度と緩急配分
- 沖縄尚学の守備力との連携
2026年のドラフト上位候補としても要注目です。